小児・周産期医療を志される方へ

胎児循環器コース

 胎児循環器科は胎児心疾患の診療に特化した診療科であり、胎児心臓病症例は年間180例以上、胎児心エコー検査は年間200件以上施行しています。当院は新生児心臓外科治療が可能な施設であり、左心低形成症候群・大血管転位症・大動脈離断/縮窄複合・内臓錯位に伴う心疾患など新生児期に心臓外科治療が必要となる重症心疾患症例が多いのが特徴です。その他、胎児不整脈の診断と胎児治療、胎児心疾患症例の周産期管理から生後の新生児循環管理など行っています。
 胎児児循環器コースでは、主に胎児循環器外来と産科病棟で胎児心エコー検査を実際に行い、先天性心疾患や不整脈の胎児診断と重症度の評価、分娩から新生児期治療への周産期プランの作成、胎児不整脈の胎児治療などを学んでいただきます。
 胎児心エコー検査以外の時間は、NICU病棟にて先天性心疾患や不整脈の新生児症例の循環管理、周術期管理に携わっていただきます。当院NICUでは年間約130例の心疾患症例を扱っており、新生児搬送症例(院外出生)が年間約50例、1500g未満の超極低出生体重児の入院が年間約50例あり、関連各科と連携して院外出生の先天性心疾患症例や早産児の循環管理、周術期管理なども行います。
 当院の研修で多くの胎児心疾患症例を経験可能であり、胎児心臓病学会の胎児心エコー認証医の取得もできます。また希望があれば、他の研修コース(新生児、循環器など)への参加や短期間の研修(3~6か月)も可能です。当院での胎児心臓病の研修を検討されている先生はお気軽にご相談ください。

胎児循環器科長 漢伸彦


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