令和2年度 福岡市民 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 28 80 94 215 471 834 1,215 801 204
令和2年度に退院した患者さんの数を年齢階級ごとに示しています。
70歳から80歳までの年齢階級の患者さんが最も多く、70歳以上の患者さんが全体の約55.7%を占めております。
これは、当院が脳卒中、悪性腫瘍、脊椎疾患、循環器疾患等、比較的ご高齢の患者さんに多い疾患を中心に入院診療を行っていることを表すと同時に、ご高齢に多い疾患の入院診療が増えていることも示しています。
さらに、当院がこれからの高齢化社会を見据えた高齢者に対する急性期医療に適切に対応していることを表す一方、今後、介護サービスの導入や訪問看護、在宅医療の必要性がさらに高まるため、地域の医療機関との密接な連携がより重要になる事を示しています。
若年層の患者さんが少ない理由は、小児科などの診療科がないためと考えられます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 27 4.33 4.86 0 70.78
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 24 16.92 16.19 16.67 71.33
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 21 11.86 9.31 0 68.19
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 19 15.37 19.04 0 66
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 16 8.19 4.51 12.5 71.5
DPC疾患別分類によると、最も入院が多かったのは大腸癌で87件(結腸癌58件、直腸癌29件)、次に多かったのが胃癌で、34件ありました。(上の表は病名だけでなく治療内容等で更に細分化されたDPCコードで分類されていますので、上記のうち一部が表示されています。)
手術を受ける患者さんの高齢者の割合が高く、複数の他の病気を治療中の患者さんが多いことから、循環器内科や糖尿病内科、腎臓内科、感染症内科の協力を得ながら治療方針を決定しています。患者さんの年齢以外にも、全身状態やご家族のサポート体制など、あらゆる面を考慮したうえで、癌の根治を目指した手術を行っています。
肝臓外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx02xxxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 部分切除等 28 9.29 15.56 3.57 71.39
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 19 6.26 6.41 0 61.26
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 6 7.23 8.33 59.17
060050xx01xxxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 2区域切除以上であって、血行再建を伴うもの等 - - 22.27 - -
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし - - 10.7 - -
令和2年度に入院された患者さんをDPC疾患別に分類すると、多い順に肝・肝内胆管の悪性腫瘍48件、胆嚢疾患27件、胆嚢炎等20件、という結果でした。(病名や治療内容で細かく分類される表のDPCコードには、これらのうち一部が表示されています。)
当院は平成元年の病院開設以来これまでに1,000例以上肝切除手術を実施しており、平成23年に設置した肝胆膵センターでは肝臓、胆嚢、膵臓の病気に対し内科や放射線科と連携し、患者さんの状態にあわせた治療を行っています。
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 75 15.63 8.15 13.33 69.36
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 45 6.4 5.43 11.11 74.09
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2 なし 27 9.74 4.51 33.33 73.33
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 21 2.29 2.74 0 66.71
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 14 10.71 11.04 50 81.64
令和2年度は259人の患者さんが入院されました。このうち約半数は透析用シャント(血液透析を受ける患者さんの腕の動脈と静脈とを直接つなぎ、大量の血液が通るようにした血管のこと)作成術または修復術が必要なため入院となった患者さんでした。当科では透析用シャントの作成、修復や再開通手術を年間1000例近く行っています。
バイパス術などの手術が必要な下肢閉塞性動脈硬化症の患者さんの入院が次に多く、3割弱を占めました。下肢の血行障害をきたし重症例では下肢の切断を余儀なくされる病気ですが、1泊2日の入院でカテーテル治療を行う場合もあります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 50 21.88 25.09 90 77.62
070343xx01x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2 1あり 45 28.6 26.18 24.44 71.11
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 41 28.1 23.36 31.71 76.54
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等1 なし 31 31.9 19.9 32.26 69.29
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 31 27.32 21.03 19.35 67.94
近年、高齢者の骨折の原因として骨粗鬆症が問題となっています。骨粗鬆症関連骨折の中で日常生活動作に最も重大な影響を与えるのが大腿骨頚部骨折であり、最も頻度が高いのが脊椎の骨折です。前者は原則として手術が必要であり、後者に対しては通常保存的治療が行われます。いずれの場合も急性期の治療を当院で行った後は、医療連携システムに基づき市中のリハビリテーション専門病院へ転院していただき、リハビリテーションの継続と日常生活への復帰を支援しています。また、脊柱管狭窄症に対しては、開院当初より積極的に手術的治療を実施しており、ほとんどの患者さんは入院から手術、術後リハビリテーション、自宅復帰まで当院のみで完結可能な医療環境を整えています。
DPC疾患別では、令和2年度は脊椎管狭窄症が177名と最も多く、次いで股関節・大腿近位の骨折が55名、変形性膝関節症が42名、となっています。(表は疾患だけでなく治療内容等で更に細分化されたDPCコードで分類、集計された結果が表示されています。)
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 46 17.8 18.86 63.04 71
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 25 16 9.68 32 77.48
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 23 10.09 8.18 30.43 72.39
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 17 2.59 3.04 0 63.71
010040x101x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 脳血管内手術+脳動静脈奇形摘出術等 手術・処置等2 なし 11 23.36 33.18 100 63.18
当院の脳神経・脳卒中センターは全国的にも数少ない脳卒中集中治療室(SCU)を備え、脳血管障害や頭部外傷などの救急疾患に24時間365日対応しています。脳神経外科医、脳神経内科医、脳血管内治療の専門医が中心となり、様々な部署の医療スタッフによるチーム医療を実践しています。
DPC疾患別では、令和2年度は非外傷性頭蓋内血腫で入院された患者さんが83名と最も多く、次いで脳動脈瘤30名、頭蓋・頭蓋内損傷26名、の順に多くなっています。(表は治療内容等で更に細かく分類されたDPCコードで集計されています。)
頭蓋・頭蓋内損傷は、迅速かつ正確な診断のもと、緊急に外科的手術が必要となることがあります。脳出血についてはその原因は様々で治療の内容も異なります。発症後ただちに原因を特定し、可能であれば超急性期での内科的・血管内治療による血行再建術を行うことで、生命的予後や機能障害を最小限度とすることができます。当院ではこのような治療が迅速に行える体制をとっています。
また、急性期病院、回復期病院、維持期施設など、複数の医療機関が一つの診療計画書を作成することで、一貫した治療が実践可能となる脳卒中連携パスを積極的に使用しており、リハビリ目的に転院された先の医療施設等との協力体制が緊密に構築されているため、切れ目のない治療の提供が可能となっています。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 14 14.36 20.51 50 89
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13 14.38 13 15.38 80.08
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし 10 13.9 19.2 30 76.3
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 3.81 - -
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - 4.94 - -
救急科では,脳卒中・心筋梗塞を中心とした三次救急を始め、一次・二次救急を受け入れ、その初期対応(ER業務)を担っています。診療科として入院患者も受け持っており、集中治療管理が必要な心肺停止蘇生後症候群、薬物中毒、敗血症性ショック症例、多科にまたがるような疾患を合併している症例など、受け入れから集中治療、集中治療後の継続治療、リハビリ、転院までを担当しています。令和2年度は170名の症例を担当しました。
前庭機能障害はめまい、ふらつき、嘔気を主訴に来院され、頭蓋内病変/脳血管障害や電解質異常、脱水症などの疾患が否定された方々が相当します。当院は頭蓋内病変/脳血管障害を数多く受け入れ、脳神経内科・脳神経外科が対応しています。それらが否定された場合、最終的に耳鼻咽喉科を紹介することが多いのですが、動けず入院が必要な場合、自力歩行が可能になるまで当科でしています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 95 2.35 2.66 1.05 64.97
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 30 9.07 8.11 3.33 74.63
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 20 7.4 6.85 5 70.7
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 18 7.67 7.74 0 59.61
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 17 9.59 10.83 11.76 71
消化器内科は、消化管腫瘍、消化管出血、炎症性腸疾患などの消化管疾患を中心に診療を行っております。また内視鏡治療では腫瘍性病変に対する内視鏡的切除術(EMR・ESD)、消化管出血に対する内視鏡的止血術を中心に行っています。
令和2年度も、DPCデータでは大腸ポリープや大腸癌に対する内視鏡的切除術(EMR、ESD)を実施した入院症例が146例と最も多く、当科の入院患者さんの4割程度を占めました。胃癌で入院された患者さんも48例ありました。
(表は疾患だけでなく治療内容等で更に細分化されたDPCコードで集計されています。)
肝臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 67 10.96 9.53 10.45 77.52
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 33 10.7 10.7 6.06 72.82
060300xx99x00x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 29 14.83 11.63 17.24 68.51
060300xx97100x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) その他の手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 15.08 12.23 0 62.25
060350xx99x00x 急性膵炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 11.17 10.78 25 59.58
DPCデータを疾患別に分類すると、令和2年度の入院患者さんで多かったのは胆管結石・胆管炎82件、肝癌66件、肝硬変60件、などでした。(表のデータはこのうち治療内容等で更に細かく分類されたDPCコードで件数が表示されているため、一部のみの表示になっています。)
肝臓内科の診療内容は肝機能障害の原因診断・加療、抗肝炎ウイルス療法、肝癌治療、腹水や肝性脳症などの肝不全治療、食道静脈瘤治療、胆石・胆嚢炎や膵炎治療、閉塞性黄疸の診断治療、経十二指腸的胆管結石採石術など多岐にわたっており、担当医はこれらの治療手技に精通して総合的な肝臓、胆嚢、膵臓疾患治療を提供しています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 55 14.53 15.64 30.91 71.16
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 34 5.65 7.48 5.88 52.24
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 22 15.82 15.54 40.91 73.18
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 19 16.32 18.86 47.37 65.95
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 14 17.57 17.35 42.86 76.5
当科では脳卒中、てんかん、めまい、神経変性疾患(パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症など)など様々な神経疾患に対応しています。
その中でも脳卒中はSCU(脳卒中ケアユニット)があり、力を入れている分野です。当院では脳神経外科と協力し、外科的、内科的治療を行っています。SCUには脳神経内科医または脳神経外科医が当直を行っており、救急疾患に対応しています。血管内治療が必要な症例には2名の日本脳神経血管内治療学会専門医が対応しています。DPC疾患別データでは、令和2年度は脳梗塞で入院された患者さんが196名、てんかん36名、の順に多くなっています。
表は疾患だけでなく治療内容等で更に細分化されたDPCコードで分類されています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 22 13.14 11.04 9.09 72.82
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 1あり 16 42.44 33.5 31.25 75.94
110280xx9902xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり - - 8.9 - -
110280xx01x20x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし - - 26.63 - -
110280xx97x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 15.2 - -
令和2年度は116人の患者さんが当科に入院されました。ほとんどが腎不全の患者さんで、DPCコード別の集計も上位5コード全てが腎不全という結果でした。(腎不全のDPCコードは治療内容や病名で30種類程度に分類されており、この一部が表示されています。)
腎不全になると、生命維持のために腎代替療法(透析療法又は腎移植)が必要になります。腎移植を希望される方には、九州大学病院や福岡赤十字病院を紹介しています。透析療法は機械に血液を通して血液をきれいにする血液透析と、患者さんのお腹の中の膜(腹膜)を利用して血液をきれいにする腹膜透析に分かれており、当科でどちらでも治療が可能です。
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 41 14.66 14.6 2.44 69.85
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし - - 11.26 - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし - - 20.51 - -
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア1 - - 13.93 - -
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし - - 12.87 - -
当院では「初めて糖尿病を指摘された」、あるいは「もう一度糖尿病についてしっかり勉強したい」、といった患者さんを対象に教育入院を実施しています。令和2年度は55名程度の患者さんが入院しました(手足の循環不全有無やインスリンの有無などにより細かく分類されているDPCコードのうち、多かった順に5パターンのコードが表示されています。)
入院中は、①糖尿病教育、②合併症の評価、③血糖コントロール、を行っています。必要時は眼科、腎臓内科、脳神経内科、循環器内科、血管外科などにコンサルト(意見をきいたり診察してもらうこと)し対応しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 128 4.84 4.44 1.56 69.09
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 125 4.77 4.95 0 67.42
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 117 3.67 3.07 1.71 67.62
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 27 12.78 12.09 0 66.33
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 24 3.25 3.26 0 70.21
DPCコード別にみますと、令和2年度は狭心症で入院された患者さんが281名と最も多く、次いで頻脈性不整脈146名、急性心筋梗塞38名、の順に多くなっています。(表は疾患に加え治療内容等で更に細分化されたDPCコード別に集計されており、上記の一部が表示されています。)
当院では、平成18年4月より循環器内科を開設し、心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈などの心疾患から、高血圧、高脂血症、メタボリック症候群などの生活習慣病まで、循環器病制圧を目指して幅広く診療しています。特に、虚血性心疾患に対する冠動脈カテーテル治療(PCI)に重点をおき、確かな技術と科学的根拠に基づいた、患者さんのためになる心のこもった医療を心がけています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 25 9 3 9 14 49 1 7.8
大腸癌 5 12 38 30 23 29 1 7.8
乳癌 - - - - - - - 7.8
肺癌 - - - - - - - 7.8
肝癌 15 10 5 8 2 69 1 7.8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院で昨年度1年間に診療した5大癌の患者さんは271例でした。そのうち最も多い癌は大腸癌であり、次に肝臓癌、そして胃癌でありました。当院では診療科の枠を越えた医療体制を構築するため、肝胆膵センター、消化器センターを設置し、複数の診療科が協力して、癌の専門的、先進的な治療を行っています。
肝臓癌に関しては、当院が日本消化器病学会と日本肝臓学会の認定施設、及び日本肝胆膵外科学会の高度技術修練施設に認定されている肝胆膵外科の専門施設であるため、特に患者数が多いと考えられます。また、再発患者数が初発の倍以上となっていますが、肝臓癌は再発を繰り返す癌であり、再発に対する治療が奏功することで生存率が向上しているためと考えられます。当院においては、肝臓癌の様々な病態に対し、内科、外科、放射線科が協力し合い、最適な治療を長期にわたって提供しています。
胃癌は、初期の癌に対して侵襲の少ない内視鏡手術を積極的におこなっており、特にstageⅠ早期胃癌の症例数が多いことに表れています。大腸癌は胃癌に比べると進行した癌の割合が多い状況ですが、このような癌に対しても、外科的治療において腹腔鏡手術を積極的に取り入れ、より負担の少ない治療を行っています。また、再発や切除不能の癌に対しては化学療法を積極的に行い、癌の集学的な治療を実践しています。
肺癌・乳癌については、現在専門医が在籍していませんので、主に再発や転移があった場合の治療を行っています。
今後は、さらに根治度の高い治療を目指し、新しい治療にも積極的に取り組み、 癌治療成績の向上に努めていきたいと考えています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 8 5.75 37.38
中等症 32 13.72 80.69
重症 5 8.8 76.4
超重症 1 7 87
不明 - - -
市中肺炎とは、一般的には社会生活を営む健常人が発症する肺炎のことをさし、入院後に発症した院内肺炎などと区別して呼ばれます。当院には呼吸器内科がないため、重症な市中肺炎で入院する患者さんは多くありません。物を飲み込む力が弱くなることで唾液や食べ物が気管に入ってしまうことで引き起こされる誤嚥性肺炎もここには含まれておらず、2週間程度の治療で退院となっています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 194 19.61 73.45 38.76%
その他 15 14.533 73 3.35%
当院にはSCU(脳卒中ケアユニット)があります。脳神経内科医または脳神経外科医が当直を行っており、24時間365日脳卒中に対応しています。超急性期には血栓溶解療法(rt-PA)や血栓回収療法も行っています。脳梗塞の病型診断を的確に行い、再発予防、早期リハビリを行っています。症状が安定された方でリハビリが必要な方は回復期リハビリテーション病院と連携しており、転院してリハビリを継続しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 65 1.46 15.55 10.77% 68.92
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 59 1.27 13.81 16.95% 78.22
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 17 0 1.00 0.00% 65.35
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 16 0.44 4.00 43.75% 72.13
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 13 0.92 13.23 23.08% 74.69
令和2年度は、透析用シャント(血液透析を受ける患者さんの腕の動脈と静脈とを直接つなぎ、大量の血液が通るようにした血管)の作成、修復・再開通手術を955例実施しました。(血管移植術バイパス移植術、経皮的シャント拡張術・血栓除去術、内シャント又は外シャント設置術と表示されますが、外来手術や日帰り入院手術も多いため、数値には含まれていません。)
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 102 1.55 2.68 0.98% 69.03
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 99 1.67 4.25 2.02% 68.38
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 36 1.72 2.89 0.00% 69.94
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 26 1.15 2.42 0.00% 61.19
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 18 3.89 12.06 27.78% 81.06
DPCデータでは、狭心症や心筋梗塞などに対して行った経皮的インターベーション治療(以降PCIと記述。)が最も多い結果となりました。令和元年度はこのPCIを全部で197件実施しました(表は入院中に複数回治療を受けた場合も1人として計上されています)。重篤な疾患である急性心筋梗塞の場合を除くと、このPCIを受けた方の術前日数は通常1日、術後日数は1~2日です(表は入院中複数回同じ手術を受けた方が混在しているため実際の日数とは異なっています)。
肝臓外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 48 2.54 5.02 8.33% 63.06
K695-23 腹腔鏡下肝切除術(亜区域切除) 13 1.00 6.92 0.00% 68.77
K695-21イ 腹腔鏡下肝切除術(部分切除)(単回切除) 11 1.45 6.18 0.00% 69.45
K695-25 腹腔鏡下肝切除術(2区域切除) 6 - - - -
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 5 - - - -
全身麻酔下での手術を受ける場合、通常は手術前日に入院します。胆嚢摘出術を受けた方は手術3日後に、肝切除術を受けた方は術後約1~2週間で退院します。(手術前後に他科で別の病気の治療を受けた方が混在していますので、表の平均術前日数や平均術後日数は長くなっています。)
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 30 5.20 14.07 16.67% 70.30
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 27 0.96 2.41 0.00% 71.56
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 15 0.93 3.87 0.00% 41.47
K6552 胃切除術(悪性腫瘍手術) 13 4.77 12.15 0.00% 69.77
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 8 - - - -
消化管の癌に対する根治手術(癌を全て取り除き再発や転移が起こらないように癌が広がっている可能性がある臓器や組織なども含めて切除する手術)は、令和2年度のDPCデータでは、大腸癌が50例(結腸36例、直腸14例)、胃癌が19例ありました。(表は腹腔鏡使用の有無等で細分化された件数が表示されています。)手術を受ける患者さんの高齢者の割合が高く、複数の他の病気を治療中の患者さんが多いことから、循環器内科や糖尿病内科、腎臓内科、感染症内科の協力を得ながら治療方針を決定しています。手術前後にこれらの病気を治療した後に手術を行う例が増えていることから、平均術前日数、平均術後日数が長くなりがちです。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 89 0.60 1.46 1.12% 65.09
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 29 1.14 6.97 3.45% 74.28
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 23 0.87 5.48 4.35% 70.91
K654 内視鏡的消化管止血術 22 0.41 9.00 22.73% 69.09
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 15 0.20 1.20 6.67% 63.93
令和2年度最も患者数が多かったのは大腸ポリープに対して内視鏡的切除術を行った数でした。近年、食事・生活環境の変化に伴い我が国での大腸癌の罹患率は増加傾向にあります。大腸癌の大部分は、大腸ポリープ(腺腫)から発生することがわかっており、径6mmを越えると(5mm以下と比較して)癌の発生頻度が高くなるため、内視鏡的摘除が推奨されています。また、良性のポリープであっても数cm大まで増大すると形態によっては内視鏡的切除が困難となり、外科的手術が選択される場合もあります。ポリープはある程度の大きさになるまでは無症状の場合が多く、早期発見・早期治療のための定期的な内視鏡検査が望まれます。一般的な治療法として、ポリープの直下に薬剤を注射しポリープを大腸壁から十分離して切除する内視鏡的粘膜切除術(EMR)と呼ばれる安全な方法が行われています。切除されたポリープは病理組織検査に提出され、ポリープの性状及び癌細胞発生の有無が検査されます。ポリープの内視鏡的切除が行われ、ポリープ内に癌細胞が発見された場合、癌細胞の性状・浸潤様式によっては外科的追加切除が必要な場合があります。また、近年では内視鏡画像の精度が向上したことにより、(組織採取を行わずに)特殊光または拡大画像を用いた観察のみでポリープ内の癌細胞の有無がある程度予想できる場合があります。早期の大腸癌の場合はその形態・種類によって内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が選択されることがあります。ただし、ESDで切除された場合においても癌細胞の浸潤様式・深達度によっては外科的追加切除が必要な場合があります。
肝臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 49 1.27 12.35 10.20% 76.57
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 32 1.28 9.00 3.13% 73.97
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 22 0.82 13.45 0.00% 62.25
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 20 0.70 2.10 0.00% 62.25
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 17 3.06 10.18 11.76% 81.18
例年血管塞栓術が最も多くなっていましたが、令和2年度は内視鏡的胆道ステント留置術が最も多い結果となりました。
内視鏡的胆道ステント留置術は、胆管・膵管の閉塞部位にステントというストロー状の短い管を入れて、胆汁や膵液の流れを良くする治療です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 75 1.71 24.99 25.33% 72.77
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 74 4.28 26.97 25.68% 71.59
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方椎体固定 65 4.77 25.74 23.08% 68.82
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 34 3.76 18.74 91.18% 74.62
K134-22 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術 29 3.00 11.41 6.90% 50.34
現代の超高齢社会において、介護が必要となる原因として脳卒中や心臓病、さらには認知症と並び、ロコモティブシンドローム(ロコモ;運動器症候群)が注目されています。その代表的な疾患として、骨粗鬆症(中でも問題となるのが大腿骨頸部骨折;上表上から4番目)、腰部脊柱管狭窄症(上表上から2番目、3番目、5番目)、下肢の変形性関節症(上表上から1番目)が挙げられます。当科ではこれらの疾患に対して安全かつ積極的に手術的治療を行っています。平成元年の開院当初より脊椎関連の手術症例数は多く、近年は関節外科専門医の着任により人工関節置換術の症例数も増加傾向にあります。大腿骨頸部骨折は急性期の手術的治療の後に、リハビリテーション専門病院への転院・リハビリテーション継続が必要となりますが、その他の2者に関しては当院での治療完結・自宅復帰が十分可能な医療環境を整えています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 28 2.21 12.86 32.14% 77.39
K1781 脳血管内手術(1箇所) 18 0.44 21.17 27.78% 63.22
K164-4 定位的脳内血腫除去術 12 1.17 20.33 100.00% 57.67
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 8 - - - -
K178-4 経皮的脳血栓回収術 8 - - - -
令和2年度は、慢性硬膜下血腫に対する穿孔血腫洗浄術が最も多い結果となりました。
慢性硬膜下血腫とは、軽微な頭部外傷などが原因となり、慢性的に硬膜下に血腫が貯留してくる疾患である。比較的に罹患率が高く、手術適応となることが多いのが特徴です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 17 0.44
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 13 0.33
異なる - -
この項では、感染に関する病気を入院後に発症したかどうかの基準となる情報が示されています。
令和2年度は、敗血症(体の中の細菌繁殖により組織や臓器に障害を来し生命を脅かす危険のある病気)が最も多くなっています。「入院契機傷病との同一性の有無」が「同一」とありますので、入院中の患者さんが敗血症を発症し治療したものではなく、入院前に敗血症であった患者さんを多く治療したという意味になります。
同様の見方で「入院契機傷病との同一性の有無」が「同一」の「手術・術後の合併症」による症例数が次に多くなっています。具体的には、腎不全により血液透析を行っている患者さんの「シャント感染」、「シャント血栓」などに対し手術が必要となったため当院に入院されるケースが多く、血管外科で人工血管を用いた手術を行うなどして治療を行っています。
更新履歴
2021.9.30
情報の公開
2021.10.11
【指標1】年齢階級別退院患者数の修正